先生からのエール

今お世話になっている先生などと、普段話せないことを心置きなく話ていただきました。
自身の思い、先生の思いを感じる時間。

体験入学

※令和4年度時点

学校が楽しい!がいちばん!

地球規模で考えて、地域から行動する力

学校は楽しいですか?の問いに、「楽しいです」と元気な声と笑顔が返ってきました。今年入学したばかりの中等部1年生。1組から3組までの各クラス一人ずつ、柳井先生といっしょにお話を聞かせていただきました。

志學館に入学したきっかけはなんですか?

男澤さん(以下男澤) お姉ちゃんが通っていて、楽しそうだったからです。

隈元さん(以下隈元) 私も、「お姉ちゃんみたいに受験して、志學館に行きたい」って、ずっと思っていました。

香月さん(以下香月) 私は、学校説明会に参加して面白そうだなと思って。授業が7時間あるのに、下校時間は公立中学校より早いところとか。

柳井先生(以下先生) そうなんだ。男澤君のお姉ちゃんも私が担任をしたんだよ。楽しそうって思ってくれて、うれしいなぁ。みんなに「学校で楽しく過ごしてほしい」というのが私たち教師の一番の願いです。みんな、もう学校生活には慣れたかな?

香月 だいぶ慣れました。私は市電で通学しているので、今までより早起きしないといけなくて。朝起きられるかどうかが一番の心配ごとでした。はじめはお母さんに起こしてもらっていたんですけど、今では自分で起きられるようになりました。

隈元 私は、同じ小学校の子も少ないし、クラスに誰も知り合いがいなかったので少し不安でした。でも、勇気を出して話しかけたら、すぐに友達ができました。

男澤 僕は、坂道を登るのが大変。

(一同笑い)

先生 みんな、頑張っているんだね。


鹿児島のこと、もっと知りたい!

今取り組んでいる学習について教えてください

先生 志學館には、自分で調べて掘り下げていく「探究活動」というのがあります。中等部では、1年生で「鹿児島探究」をしてもらい、2年生では「日本探究」、3年生では「SDGsの探究」と、成長に合わせて視野を広げていくんです。「鹿児島探求」のテーマにみんなは何を選んだの?

香月 私たちは、「白くま」のかき氷について調べることにしました。「白くま」は鹿児島の代表的な食べ物なのに、そういえばあまり食べたことがないなあと思って。グループのみんなで話し合って、白くまを食べたり、歴史を調べたりすることにしたんです。夏休みにみんなでお店に行って取材をする計画を立てているので楽しみです。

隈元 私たちのグループは、「鶏飯」をテーマにしました。じつは私、食べたことないんですけど。鹿児島の特産品がいろいろ入った郷土料理だし、美味しそうだから。

男澤 僕たちは、地元の魚「ブリ」について調べます。長島町の養殖場に行って、実際に養殖されている様子を見たり、お話を聞いたりしようって、みんなで決めました。それまでに、ブリの生態を調べて質問事項をまとめておこうと思います。

なんだか、楽しそうですね!調べものには、どんなツールを使いますか?

香月 インターネットも使いますが、私は本で調べものをします。休みの日には、センテラスにできた「天文館図書館」で勉強したりしています。

隈元 私も、友達といっしょに図書館で調べものや勉強をしています。家よりも図書館の方が静かで集中できるから。みんなで教え合いながら勉強すると、はかどるんです。

先生 中等部は、毎朝15分の「読書時間」があるよね。本に親しんでくれる人が増えるのはうれしいですね。

新しく始めたことがありますか?

男澤 僕は「軽音楽部」に入りました。バンドみたいな感じです。「軽音楽部」のことをあまり知らなかったのですが、先輩がやさしく色々教えてくれたので入部を決めました。まだ入ったばかりで楽器は決まっていませんが、ドラムをやってみたいです。

先生 お!ドラム、カッコいいねぇ。


ここが推しだよ!志學館

志學館の“推しポイント”を教えてください

隈元 制服がかわいいこと!街を歩いていると、「制服かわいいですね。どこの学校ですか?」と声をかけられることがあって、ちょっと、うれしいです。高等部の姉とは色違いなので、お揃いコーデでいっしょに出かけたりしています。 男澤 給食の時間と昼休みが分けられていなくて、時間の使い方が自由なところがいいと思います。小学生の時は、給食の時間が決められていたので、いつも時間内に食べ終わることができなくて、焦っていました。だから、自分のペースで時間を使えることがうれしいです。

香月 私は、校則がなくて、自由なところが気に入っています。その分、自分で考えて行動するようになりました。

先生 おお!えらいね。志學館では、入学から卒業まで同じ学年を受け持てることが“教師の醍醐味”だと思っています。中等部から高等部までの6年間を君たちといっしょに過ごせることが、私の何よりの喜びです。
入学したばかりで、これからいろいろ大変なこともあるでしょうが、「あんなこともあったね」といつか笑える日が来るから。いっしょに成長していこうね。

体験入学

※令和4年度時点

高等部からの入学でも、
自然にとけこめる雰囲気が好きです。

大丈夫!と背中を押してくれる人がいる

高等部から志學館に入学した潟上実麗さんは、中高一貫校に途中から入学することに不安があったといいます。当初の気持ちを振り返りながら、今の学校生活やこれからの進路について、担任の小園先生と語り合っていただきました。

潟上さん(以下潟上) ほとんどが中等部からの進級と聞いて、はじめは「クラスに馴染めるだろうか」、「友達ができるだろうか」と、不安でいっぱいでした。入学式で頑張って声をかけようと思っていたら、私より先に声をかけてくれた子がいて。すぐに仲良くなりました。クラスメイトもみんなやさしくて、いつの間にか打ち解けていたんです。

小園先生(以下先生) はじめはみんな不安だよね。在校生は毎年「どんな人が入ってくるんだろう」と、高等部から入学してくる「高進生」を楽しみに待っているんですよ。


チャンスがいっぱい!体育祭と文化祭

潟上 入学まもない4月に体育祭があることもありがたかったです。志學館では企画から準備、実施まで生徒だけでやっていくので、いっしょに活動しているうちに自然と仲良くなりました。クラスの人だけじゃなく、同じ学年の人たちや先輩とも繋がりができて、友達が一気に増えましたね。

先生 文化祭では「展示」か「劇」が選べるけど、たしか「劇」に出演していたよね?

潟上 はい。人と関わるのは割と好きなんです。自分では、前に出るタイプではないと思っていますが、人任せにしちゃいけないと思って。誰かと友達になることとか、だんだん仲良くなる過程とか、積み上げていく作業が楽しかったです。

先生 そうなんだ。結構馴染むの早いなぁと思って見てました(笑)


授業について、志學館ならではの取り組みがあれば教えてください

先生 高等部から入ってきた「高進生」には、数学だけ別にカリキュラムがあるんだよね。

潟上入学説明会で、「内進生(志學館中等部からの進学者)に追いつくために、1年間は数学が大変かもしれません」と説明を受けたのですが、予習に力を入れた“先取り授業”が私には合っていたみたいです。理解が深まって、数学が好きになりました。

先生それは、うれしいね。今は「高進生」も「内進生」も同じ授業を受けているけれど、潟上さんの1年間の頑張りが“成果”として見られるよ。

小園先生は志學館の卒業生だそうですね。卒業生だったことが教員として役立ったことはありますか?

先生 中・高時代が楽しかったので、母校の教師になりました。自分の経験を踏まえて生徒に話ができることは役に立っているかもしれません。私以外にも、志學館出身の先生が4名もいらっしゃいます。

潟上 経験者として私たちに寄り添った話をしてくださるのでありがたいです。

先生 授業では、一方的に説明するのではなくて、なるべく自分達で話し合う時間を作ってあげたいと思っています。休み時間まで盛り上がって話し合ったりしていることもあるよね。

潟上 小園先生の数学の授業では、近くの席の人と話し合って、いっしょに問題を解いたりしています。自分では思いつかない発想とか、解き方を知って、とても刺激を受けるんです。


自由に考えて行動する習慣

勉強について、自分なりの工夫はありますか?

潟上 塾に行っていないので、大まかな年間目標みたいなものを自分で作っています。
私は、流されやすい性格なので、「やることリスト」も作っているんです。じゃないと、スマホやゲームなど、誘惑にすぐ負けてしまうから。最近は、時間が来るまで操作ができないタイマー付きのアプリを使って、自己管理しています。パスコード設定ができるのですが、自分でやったら絶対解除しちゃうから(笑)、お母さんにパスコードを設定してもらっています。

先生ストイック!いろんな努力をしているんだね。

勉強について、自分なりの工夫はありますか?

潟上 私は薬学に興味があって、将来は新薬の開発に携わりたいと思っています。できれば、世界に出て勉強をしたいです。
じつは、母も薬学部に行きたかったと聞いたことがあります。今でも独学で資格を取ったりしている“母の学ぶ姿勢”に感化されたところもあるかもしれません。 私は一人っ子なんですが、「可愛い子には旅をさせよ」というのが母のモットーなので、私が世界に出たいと言ってもきっと「いってらっしゃい」と喜んで送り出してくれると思います。

先生私も同じ思いです。世界を目指して羽ばたこうとしている君たちには、僕らを超えて行ってもらいたい。それが私のゴールです。志學館から旅立っていった子供たちが、社会で、世界で活躍することは、私たち教師にとって、最大のエールなんです。

潟上信頼されているって、プレッシャーでもあるんですが(笑)、私にとっても最高のエール!自分を信じて学び続けたいと思います。