生徒インタビュー

祝迫正豊先生 第77回南日本文化賞受賞

本校にて2013年4月より美術講師を務められている祝迫正豊先生が、このたび第77回「南日本文化賞」を受賞されました。

同賞は、芸術をはじめ産業経済など多岐にわたる分野で郷土の発展に寄与された個人ならびに団体へ贈られる大変栄誉ある賞です。この度の受賞を受け、生徒によるインタビュー取材を行いました。第一線で活躍を続ける先生の創作活動への思いやこれまでの歩み、生徒へ寄せられたメッセージをここに紹介いたします。

Q. どのように創作活動を行っているのですか?

「絵画には夢がある」「こんなところへ行ってみたい」「こんな世界があったらいいな」という思いを大切にしながら、想像の翼を広げて作品を制作されているのだそうです。

また、アメリカ同時多発テロやコロナ禍といった現実社会の出来事を題材に、不安や苦しみの中にあっても、希望を見出せるような作品づくりを心掛けているとのことでした。

現在は、特に横4メートル・縦2メートルにもなる大作に取り組まれて、このような大作の制作を10年以上も続けているとのことでした。

Q. 1枚の作品を仕上げるのに、どのくらいの時間がかかるのですか?

「4か月ほどかかる」「大きな作品を描くには体力も必要なため、毎朝、体操やストレッチを続けている」「絵を描くには頭も使いますが、体力・気力・持久力も必要。制作に取り組むこと自体が、自分自身の健康維持にもつながっている」と教えてくださいました。

さらに、生徒たちへ向けては「常識という箱の中だけで考えていると、クリエイティブな世界は広がらない。キャンバスの中ではもっと自由になって、自分の中にあるものを表現してほしい」とのメッセージをいただきました。

Q. 影響を受けた人はいますか?

小学校5・6年生のときの先生との思い出を語ってくださいました。その先生は図工やスケッチ大会のたびに、「色遣いが素敵だね」「その絵を先生にくれない?」と声を掛けてくださっていたそうです。当時は何気なく作品を渡していましたが、今思えば、それは先生からの「最高のほめ言葉であった」と振り返っているとのことでした。

また、大学時代には4人の仲間と「SISEN(四つの視点)」というグループを結成。現在も創作活動を続けている仲間と連絡を取り合いながら、お互いの作品を批評し合い、切磋琢磨し続けているとのことです。

Q. 絵を始めたきっかけを教えてください。

高校2年生の途中まで剣道に打ち込んでいたけれど、腰を痛めたことをきっかけに美術部へ入部し直したとのこと。

当時の進路選択を振り返って、「自分の進路は自分で決めようと思っていた。どんなに苦労しても、それを苦労と感じない仕事は何だろうと考えたとき、『画家』か『板前』だと思った」

自分の「好きなこと」に真剣に向き合った結果、画家の道を選ばれたのだそうです。

Q. 先生は何人兄弟なのですか?

「6人の姉がいて7番目、末っ子」とのこと。

「今回受賞した南日本文化賞は第77回、二科展での二科展賞も第77回、南日本美術展パリ賞は第7回。二科展での東京都知事賞も第107回と、私にとって『7』は特別な数字」と、笑顔で語ってくださいました。

最後に(生徒へのメッセージ)

インタビューの最後に、先生は本校の生徒たちへのメッセージとして

「身近な環境が整い過ぎていると、人はなかなか頑張れない気がしますね。」

「追い込まれることも良いことで、出来ることをまずは始めると好転します。」

「追い込まれるからこそ、それを乗り越えたときの喜びや幸せを感じることができる」と

温かく力強い励ましの言葉を贈ってくださいました。

インタビューを通じて、作品づくりへの並々ならぬ情熱や、挑戦することの大切さがまっすぐに伝わってくる、大変有意義な時間を過ごすことができました。

改めて祝迫正豊先生、文化賞受賞おめでとうございます。そしてインタビューでもたくさんのことを教えていただき、本当にありがとうございました。